強風のITM

例年より遅い開花のおかげで、自身初、満開の伊丹空港を見ることができました。

近くを立ち寄る用事があったので、青空バックは期待できない天気予報でしたけれど、「ロケハンだけでもできればいいや」と割り切って滞在。

桜はないけれど、まずはスカイランドHARADAから撮影スタートです。

着陸1番機としてやってきたANA B787−9。

頻繁に姿勢を修正しながら近づいてきます。

この日は低気圧の影響で朝から荒天。空港へ着いた頃には小雨となっていましたが、風はまだまだ強い状況です。

滑走路末端を通過した辺りで

機首が上がります。いつもより開始が早いような気もしますが

あとはタッチダウンを待つだけ……

・・・

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・・・

なかなか足がつきません。しばらく同じような高度を維持して

目標点標識を通過

自分の立ち位置を通り過ぎても、まだタッチダウンしていません。

接地まであと40〜50cmぐらい?あとちょっとです。

ファインダー越しに追いかけながら、タッチダウンしないことにもどかしさを感じていると……

ゴーアラウンドです!

見返すと最後の接地帯標識を通過してもタッチダウンしていないですからね。

フルパワーのジェットブラストの陽炎を残して

飛び去って行きました。

「ま〜荒天なら仕方ない」と思いつつ、他の便も見守ります。

ちなみに後続機は着陸しました。

2回目のアプローチ。

まだ到着機で混み合わない時間帯のため、先ほどの日本航空機の次にやってきました。

しかし見るからに1回目より姿勢制御に苦労しているような動き

と思っていると

あっ、

千里川を超えたあたりでゴーアラウンドです。

早い判断で着陸やり直し。

ま〜荒天ですから、こんなこともありますよね。

しばらくして雲の中へ消えて行きました。

そして3回目です。

この時は他の到着機がいたため、和泉山脈の上空でホールディングしてから向かってきました。

今回も姿勢を何度も修正しながら近づいてきます。

スレッショルドを通過するあたり

2回目より高度は低そうです。

先行機たちは着陸していますが、果たして……

・・・

・・・

目標点標識を通過するあたりで

明らかに「フワッ」と浮かび上がったんですよね

「あ〜」と心の中で叫びながらファインダーを覗いていましたが

ゴーアラウンドしちゃいました。

このあと関西空港へダイバート。パイロットも乗客も大変そうです。

4月9日のNH985便でした。

時間にシビアな人がたくさん乗っていそうな便なので、その対応を想像するとゾッとしますが、安全第一ですからね。

着陸しない勇気を讃えたいと思います。


しけた海を望む

鳥取空港へアプローチするANAのB737です。

主題は「厳しい冬の日本海」です。

鳥取空港の西側にある白兎海岸の歩道橋から撮影しています。

海から吹き付ける風で大変な一日でした。

イメージだけでも富嶽三十六景を思い浮かべて撮影。

南国の海とは違う表現を考える楽しさに気づいた旅でした。


東京タワーと都心アプローチ

航空図書館帰り、「せっかく都心まで出てきたのならロケハンしないと損だろう」と、フライトレーダー24を地図がわりに、港区を散策していました。特にあてもなく、とりあえず最寄り駅まで南下して、どこに行こうかと地図を見ると「東京タワー」のランドマークを発見。

展望台からの眺めはどんな感じなのか気になっていた場所です。

ちょうど南風で都心アプローチを期待できる昼下がり、雲は多いけど夕焼け頃には化けそうな、そう悪くない空模様です。近くにいるし、これはいい機会だと思い訪れてみることにしました。

ってことで、人生初の東京タワーです。

念のため南風運用になったことを確認してから入場。
メインデッキまでエレベーターで上がります。

地上125mの眺めです。

飛来してくる方角を見て、まず目につくこちらの建物

「麻布台ヒルズ森JPタワー」だそうです。存在感がすごい……

機影はB787-9です。

拡大すると何やら窓ガラスの交換(?)なのか、作業中と思われるフロアがありまます。
想像するだけでも恐ろしい高さですけど……何やってるんでしょうね。

どんどんやってくるので大型機を中心に撮影

なかなかドラマチックな風情のある絵になります。

RWY16Lへ向かうA350-900。

こちらはRWY16Rへ向かうB777です。

飛行コースが近すぎるとフレーム内に地上を収めることが難しくなりますけれど、
絵になるのは16L着陸機ですね。

トップフロアに上がろうか迷っているうちに、いつの間にか北風運用になってしまいました。
まだまだこれからって時に残念ですが、また次回も訪れろってことでしょう。

一応念の為にRWY34R上がりの機体を撮影して帰路へ。

都心ルートを観察する、高い所巡りは楽しいです。


宍道湖の辺りから

出雲空港のRWY25エンドへやってきました。

まずは宍道湖に突き出た滑走路の外周を探索です。

探索中に見つけた気になる被写体。芸術オブジェクトかと勘違いしそうになりましたが、調べてみるとそうではなく「竹林魚礁」のようです。無数の竹が宍道湖に突き刺さっていました。

なんとか飛行機と絡ませようと思案したのですが、、、タッチダウンゾーンの真横なので船に乗らない限り無理ですね。残念!

気を取り直して日本コミューターのATR42を撮影。

パッっとしないので日本画風にアレンジ。

次便は日本航空のB767です。

曇り空だと立ち位置をどうするか悩ましいRWY25エンド。

こっちかな……

やっぱりこっちかな……と進入灯を挟んで行ったり来たり。真剣に考えながら到着を待ちます。

しかし、、、

全てを徒労にしてくれるRWY07着陸でしたw

カメラ持った方が急に移動されたので嫌な予感はしていたんですよね。

騒音対策のため多少の追い風でもRWY25を優先すると思っていますが、リアルタイムで詳細な気象情報を把握していないと外しますね。きっと風が強くなったのでしょう。

フライトレーダーの飛行コースから予見するすべは学べたと思うので今回は良しとします。


島根半島と層雲

低層に漂う雲を目当てに俯瞰できる場所へ向かいました。

新たなロケハンをする時間はなかったので、以前訪れたことのある「ふるさと森林公園」を目指します。

駐車場から徒歩数分の所にある木製の見晴台から撮影。
出雲空港を一望できます。

遠く山頂に見える白い風車は、島根半島に設置された風力発電です。
雲は思っていたほど出ていなかった、、、

白煙をあげて離陸滑走するB737。

いつも思うのですが滑走路近くにある民家の2階からの眺めが気になります。


フェンス張り替え中の出雲空港

航空ファン憧れ(?)のシチュエーションですね。
なんと、フェンスがありません!

出雲空港に訪れたら、経緯はわかりませんが張り替え工事中のようでした。

近寄りたい欲望を刺激しないよう、離れて撮影していますw

なかなか出会えない貴重な瞬間でした。


思い出補正 その2

唐突に始まった、思い出補正を見直そうシリーズ。

今回も新石垣空港から撮った写真を現像やり直し。

右側が新しいバージョンです。

『離島の片隅でひっそり朽ち果てようとする白い軽トラに、誰かがそっとかぶせたハイビスカスの花冠。まるでその生涯を労うように……』

勝手にそんなストーリーを思い描いていますw
軽トラと最新鋭ヒコーキの対比も物語に奥行きをもたらす見どころ。

これは出会った瞬間「いい絵が撮れる」と確信した場面です。

島を外部から遮断するかのような切れ目のない分厚い入道雲が湧き、しかし頭上に雲はなく肌を焦がすような日差しが地上を照りつけている。あとは程なくしてやってくるB787をファインダーに入れるだけ!

そんな最高のシチュエーションでした。

強烈だった真夏の残像を思い出して現像すると、つい盛り過ぎてしまうものですね。

そしてなぜか翌日に見比べると「やっぱ左のほうがいいじゃん」となって、、、
無限ループです。きっとまた再現像するだろうな。


思い出補正

以前から気になっていた写真を唐突に現像やり直し。

右側が新しいバージョンです。

お気に入りのカットだと、思い出補正をしてしまいがちですよね〜

やりすぎだと気づいていたんですが、自分のホームページだし自分の好きなように表現
しようと考えて、ついついそのままに。

しかし、一枚だけで見れば「まあいいかな…」と強気でいられても、複数枚の写真と並べると彩度高めな浮いた存在は気になります。

今回はトーンカーブの補正を改めて、うす味に仕上げです。

これで写真ギャラリーのサムネイルを見ても違和感はなくなったかな。


冬の羽田(2023年)

元旦にアップすると初日の出かと勘違いされそうですね。

2023年に退役してしまった日本航空のB777-200 JA703Jです。
シルエットにならないようコントラスト低めに仕上げてみました。


2023年振り返り

しばらく放置してしまいましたが、気にせず更新です。

とりあえず2023年に撮った写真をいくつかアップしようかと思います。

まずは今年のお気に入りカットから

「あと少しで満点だったで賞」 部門の1位です。

レドームが木の幹の左側に少し飛び出ている絵をイメージしていました。
あ〜残念!コンマ数秒ボタンを押すタイミングですね。

近景にヤシの木の幹をズドンと配置して、その脇には南国らしい葉っぱも戯れていて、中央の遠景に美しく広がったヤシの葉を配置。ジャングルっぽい?雰囲気を狙っていました。

地面スレスレからカメラを仰ぐように構え、バリアングルモニターを見て撮影しています。
近景から遠景までボケないようf16まで絞り、シャッタースピードは1/1000に設定。
フルサイズ45mmのノートリミングです。

これは本当に悔しかったな〜

ってことで翌日もチャレンジ

若干カメラ構える位置をミスって、シダの葉とヤシの葉が被ってしまった、、、
機体もジャストな位置ではないですね。ん〜難しい。

そもそも成功していても、光線状況、空模様が違うのでイマイチだったかもしれません。

21mmで撮影してトリミングしています。

しかし我ながらミラーレスで、EOS Rの連写力で、よく試そうと思ったものです。