去年は咲いていた場所に咲いていなくて、たどり着いたのは桜の山公園でした。
朝蜘蛛とヒコーキ
こういうシチュエーションに無理やり超広角レンズを使っても、いい結果にならない……
とは理解していても、どうしても撮りたかったのです。朝蜘蛛とヒコーキの絡み。
キレイに輝く蜘蛛の巣は、数分後に再び訪れたら姿形無くなっていました。
不思議だ。
IllegalとEagle
何気なく新宿中央公園で撮影していましたが、紫陽花の花言葉にある「移り気」を知って、2024年の初夏の東京にぴったりだと思いました。
自由に空を舞うヒコーキは必然ですね。
渋谷グリッド
sf的な世界観で。
5月の残像
8月の下旬ですけどね。
フライトレーダーだけで行こう
こちらが小松空港RWY24着陸時のルート
そしてこちらがRWY06着陸時のルートです
重ね合わせるとこちら
これを見ると飛騨市上空から北へ向かえば24着陸、西へ向かえば06着陸だとわかります。
この分岐点から着陸までおよそ10〜15分ほどかかると判明していますので、滑走路の中央あたりに位置する公園で待機してすぐ移動を開始すれば、どちらの撮影ポイントでもなんとか間に合うでしょう。ギリですが。
「ふむふむ、セオリーが見えた!」と、得意げにしていました。
けれど……
次にこちらをご覧ください
飛騨市上空あたりから北へ進路を取っています。「おっ、てことは24着陸か?」と思いますよね?先ほどのセオリーに当てはめると導き出される答えです。若干ルートにズレはありますが、「時短のためショートカットしているのかな?」ぐらいの認識でいました。
そして24着陸の撮影ポイントへ急行。
しかし……
あれっ?滑走路の延長線上に正対することなく通り過ぎた?
よく見ると海上まで出ましたね。どう考えても24着陸する様子ではないです。
もちろんこの時点で移動しても時すでに遅し。
異変に気付いてから、およそ5分の早業で06へ着陸しました。これでは為す術もありません。
え、そんなパターンもあるの?と、驚きです。安いセオリーは役に立たないですね。
ルート重ね合わせ
結果だけ見るとだいぶ違うことは理解できます。
南砺市の北側を回るかどうかを決め手にすればいいのでしょうか?
……でも、そこまで待って移動しても空港に近すぎて手遅れのような気もします。
もっと前段階で判断したいところ。
よく観察して経験を積むしかないですね。
気を取り直しまして……
ではこちらのルートを辿る飛行機、どっちに着陸?
おっと、これはさっき経験しましたよね?
24に着陸すると見せかけて06へ着陸するヤツだ……
ルートを重ね合わすとこちら
うん、ほぼ同じ、間違いない……
きっと海上に出て旋回して着陸コースに乗るんでしょう。
てことで、06着陸の撮影ポイントへ向けて移動していました。
しかし
あれっ、、、
どこ行くの?
そんなの知らないよーーーー
ここへきて突然の予測不能な動き
すっかりパニックです。
空港の周辺を右往左往して、24だと悟った時には完全に手遅れ。
それでも失敗したなりに何か成果を得ようと、残った気力を振り絞り移動します。
最終的には自衛隊基地の入り口あたりで機影を捉えました。
このパターンはもう懲り懲りですね。本当に最後の最後まで使用滑走路が判明しないので対処しようがありません。滅多に遭遇しないシチュエーションだと思いたい。
そして桜と絡めた撮影をしたかっただけに完全敗北です。己の無力さを思い知らされた気分。
フライトレーダーだけでは手に負えない空港だとよーく分かりました。
さんざん振り回され、半べそかきながら運転していたのはいい思い出です。
…あー楽しい
で、なんでこんな事をしているかというと、エアバンド受信用のアンテナを忘れアプローチを聞くことができなかったからです。
もう二度と忘れません!
A.F.O.Sの桜
ヒコーキと桜といったら成田空港!(羽田も)ってぐらい一つ覚えで今まで生きてきましたが、そろそろ別の場所へ移ってもいい頃合いだと感じていたので、諸事情にかこつけて道すがら各地で撮影する長期の旅に出かけてきました。
旅順はこんな感じです。
ITM→OKJ→ITM→KMQ→TOY→MMJ
ITMは2回目の滞在でやっと青空に出会えました。
エアフロントオアシス下河原から撮影。長いので頭文字を取って「A.F.O.S」です。
いい場所ですね。
離陸機との絡みも撮りやすい印象でした。
強風のITM
例年より遅い開花のおかげで、自身初、満開の伊丹空港を見ることができました。
近くを立ち寄る用事があったので、青空バックは期待できない天気予報でしたけれど、「ロケハンだけでもできればいいや」と割り切って滞在。
桜はないけれど、まずはスカイランドHARADAから撮影スタートです。
着陸1番機としてやってきたANA B787−9。
頻繁に姿勢を修正しながら近づいてきます。
この日は低気圧の影響で朝から荒天。空港へ着いた頃には小雨となっていましたが、風はまだまだ強い状況です。
滑走路末端を通過した辺りで
機首が上がります。いつもより開始が早いような気もしますが
あとはタッチダウンを待つだけ……
・・・
・・・
・・・
なかなか足がつきません。しばらく同じような高度を維持して
目標点標識を通過
自分の立ち位置を通り過ぎても、まだタッチダウンしていません。
接地まであと40〜50cmぐらい?あとちょっとです。
ファインダー越しに追いかけながら、タッチダウンしないことにもどかしさを感じていると……
ゴーアラウンドです!
見返すと最後の接地帯標識を通過してもタッチダウンしていないですからね。
フルパワーのジェットブラストの陽炎を残して
飛び去って行きました。
「ま〜荒天なら仕方ない」と思いつつ、他の便も見守ります。
ちなみに後続機は着陸しました。
2回目のアプローチ。
まだ到着機で混み合わない時間帯のため、先ほどの日本航空機の次にやってきました。
しかし見るからに1回目より姿勢制御に苦労しているような動き
と思っていると
あっ、
千里川を超えたあたりでゴーアラウンドです。
早い判断で着陸やり直し。
ま〜荒天ですから、こんなこともありますよね。
しばらくして雲の中へ消えて行きました。
そして3回目です。
この時は他の到着機がいたため、和泉山脈の上空でホールディングしてから向かってきました。
今回も姿勢を何度も修正しながら近づいてきます。
スレッショルドを通過するあたり
2回目より高度は低そうです。
先行機たちは着陸していますが、果たして……
・・・
・・・
目標点標識を通過するあたりで
明らかに「フワッ」と浮かび上がったんですよね
「あ〜」と心の中で叫びながらファインダーを覗いていましたが
ゴーアラウンドしちゃいました。
このあと関西空港へダイバート。パイロットも乗客も大変そうです。
4月9日のNH985便でした。
時間にシビアな人がたくさん乗っていそうな便なので、その対応を想像するとゾッとしますが、安全第一ですからね。
着陸しない勇気を讃えたいと思います。
しけた海を望む
鳥取空港へアプローチするANAのB737です。
主題は「厳しい冬の日本海」です。
鳥取空港の西側にある白兎海岸の歩道橋から撮影しています。
海から吹き付ける風で大変な一日でした。
イメージだけでも富嶽三十六景を思い浮かべて撮影。
南国の海とは違う表現を考える楽しさに気づいた旅でした。
東京タワーと都心アプローチ
航空図書館帰り、「せっかく都心まで出てきたのならロケハンしないと損だろう」と、フライトレーダー24を地図がわりに、港区を散策していました。特にあてもなく、とりあえず最寄り駅まで南下して、どこに行こうかと地図を見ると「東京タワー」のランドマークを発見。
展望台からの眺めはどんな感じなのか気になっていた場所です。
ちょうど南風で都心アプローチを期待できる昼下がり、雲は多いけど夕焼け頃には化けそうな、そう悪くない空模様です。近くにいるし、これはいい機会だと思い訪れてみることにしました。
ってことで、人生初の東京タワーです。
念のため南風運用になったことを確認してから入場。
メインデッキまでエレベーターで上がります。
地上125mの眺めです。
飛来してくる方角を見て、まず目につくこちらの建物
「麻布台ヒルズ森JPタワー」だそうです。存在感がすごい……
機影はB787-9です。
拡大すると何やら窓ガラスの交換(?)なのか、作業中と思われるフロアがありまます。
想像するだけでも恐ろしい高さですけど……何やってるんでしょうね。
どんどんやってくるので大型機を中心に撮影
なかなかドラマチックな風情のある絵になります。
RWY16Lへ向かうA350-900。
こちらはRWY16Rへ向かうB777です。
飛行コースが近すぎるとフレーム内に地上を収めることが難しくなりますけれど、
絵になるのは16L着陸機ですね。
トップフロアに上がろうか迷っているうちに、いつの間にか北風運用になってしまいました。
まだまだこれからって時に残念ですが、また次回も訪れろってことでしょう。
一応念の為にRWY34R上がりの機体を撮影して帰路へ。
都心ルートを観察する、高い所巡りは楽しいです。