与論島を離れてもうすぐ5時間が経過します。
撮影していた3時間半は、まさに「あっという間」な感覚。
しかし、まだまだ満足する結果には至っていません。
これから迎えるゴールデンアワーの空模様に期待が高まります。
スカイマークB737-800。
長く続く航跡波。勢いを失った白波に少し寂しさを感じるようになりました。
デッキにいると洋上ならではの不思議な光景に出会えます。
ぼやけて見えた機影。
被写体は自衛隊機のP-3Cですね。
タッチアンドゴーの訓練中でしょうか?
よく観察するとスコールの幕の影響だとわかりました。
ハッキリした境界線が海上に現れています。
広角24mm。ピーチのA320NEO。
完全に航路が交差。しばらく順光側で撮影。
日没間際なので機体より下から太陽の光が差し込んでいます。
石垣島からやってきたANAのB737-800。
400mm。
乗客もこんな所から望遠レンズで見られているとは思わないでしょうね。
高度およそ1000ft。60階ビルと同じぐらいの高さを飛んでいます。
地上は那覇の市街地です。拡大するとチラホラ見覚えのある建物がありますね。
沖合から遠望する那覇空港の様子。やっとここまで戻って来ました。
3日ぶりの那覇市の賑わいを懐かしく感じます。
初めて船舶とすれ違い。東京・大阪と沖縄を結ぶ貨物船、琉球海運の「にらいかないⅡ」です。
いよいよ終盤です。
久米島から飛来した琉球エアコミューターのプロペラ機。
その後ろに控えているのはANAのB777。
フェリーに乗ってから初撮影のプロペラ機です。波で揺れるデッキにいては、あまりシャッタースピードを落とせません。経験を持ち合わせていないため、カンで1/320に設定。
西日で輝くDHC-8-Q400CC。
まもなく日没です。
貨物船とB777の絡み。
大型機の撮影もこれでラストチャンス。
それぞれの航路が微妙にかみ合わないので思いどおりの構図にならず。
そうこうするうちに先行機のDHC-8-Q400CCは目前に迫ってきました。
広角レンズの出番です。
現在高度は500ftぐらい?
フェリーの高さもあるので100メートルと少しぐらいの近さでしょうか。
写真からでは伝わらない近さ。手を伸ばせば届きそう。
夕焼け色の空。
穏やかになった航跡波。
「旅の終わり」を予感させる一枚に。
望遠レンズで追いかけます。
「こういうシーンは狙えるだろうなぁ」とあらかじめイメージしていましたが
着陸機とタイミングを合わせられるかどうかは運しだい
初めての挑戦にしては悪くないのではないでしょうか。
いい絵かどうかはともかく、類の無い写真になっていればうれしいですね。
タッチダウンの瞬間!
那覇空港を拠点とする琉球エアコミューター機でした。拍手!
満足していましたけれど、まだ終わりではありません。
立っているだけで景色が自動で移り行く乗り物にいます。
特に入港直前はめまぐるしく変化していきました。
息つく間もなく、夕日に照らされた機体の駐機するエプロンへカメラを向けています。
俯瞰気味の高い視線はフェリーのデッキだからこそですね。まさに動く展望デッキにいます。チャーター船を手配してもこのアイレベルにはならないでしょう。
全ての歯車が噛み合うと現れる「幻の撮影ポイント」を開拓した気分です。
次で最後です。
ANA B777-200。
最後の最後でオーラスに相応しい機体のご登場。
着陸機を第1滑走路へ誘導していた幸運もありこのような絵となりました。
通常使用する第2滑走路でしたらまた違った結果となっていたでしょう。
5、6枚目には後方に自衛隊機のP-3Cが写り込んでいるのもうれしいポイント。
小さな機影でも「新たな物語はまだ続くこと」を想像させます。
港のすぐ側にあるロワジールホテルです。
感動的な虹のお出迎え。おもわずパシャリ。
みんな写真を撮っています。
那覇空港を出発して3泊4日「与論島で楽しむバカンスごっこ」の旅もこれで終わり。
波に揺られておよそ5時間半、ついに那覇港へ入港です。
今回の船旅は「当たり」でしたね。充実した一日となりました。
沖縄の大自然を体全体で感じられ、ヒコーキ撮影も満喫できるのですから言うことなしです。
ただし、多少の運も必要です。
まず那覇空港が「南風運用」であること。これ絶対ですね。北風運用だと離陸機を狙うことになり、撮影回数は極端に減るでしょう。
そして「沖縄本島の側を着陸機が飛行している」こと。あとで気づいたのですが、
直線ではなく迂回して空港へアプローチする場合もあるようです。
そうなるとシャッターチャンスは少ないでしょうね。
「荒天ではない」もありますが、それはそれでいい絵を狙えそう、、、
「夏だから南風だろう」と楽観的に旅程を立てていましたが、瀬長島で撮影時には北風になり、今回は南風……行く先々で晴天と風に恵まれ感謝です。