川崎マリエンの掟

川崎マリエンの展望室から撮影です。

この場所はヒコーキ撮影に向いているのかどうか判断に悩みますが、定期的に訪れたいと思う場所です。

なぜでしょうか……?
(いやっ、決して冷房の効いた場所から撮影したかったわけではありませんよ?)

カッターヘッドのモニュメントと、軽いエキシビジョンマッチを経て(大正時代の遺物らしいです)

物静かなエントランスを通り抜け、目指すのは10階の展望室です。

エレベーターであっという間に10階へ

そして扉が開いて思い出しました。
360度パノラマビューを誇る展望室は、西日の影響をダイレクトに受けることを……

思ったより涼しくありません、じんわりと暑い。
額に滲む汗をハンカチで拭いながら撮影を開始します。

ここで川崎マリエンの撮影のコツ、自分に言い聞かせているポイントの紹介です。

  1. LiveATCを聞け
  2. スマホの充電不足は命取り
  3. 選択と集中
  4. 自分に近い被写体を優先しろ

この場所でヒコーキ撮影する人なんて少数派だと思いますが、備忘録も兼ねて紹介しておきます。

1.LiveATCを聞け

羽田空港の状況をなんとな〜く知る分には、LiveATCはとても効率的なアプリです。全ての使用滑走路の動向をスマホ1台から聞き取れるなんて! 便利な世の中になったものです(Tower(Misc)の消滅は悲劇ですね)
ただし離陸直後の瞬間を狙っている場合は、リアル受信機の必要性も考えましょう。LiveATCはWebサービス特有のタイムラグや通信エラーなどに注意が必要だからです。離陸機は建物の陰から突然パッとあらわれます。
視認してからカメラを構えても遅いので、電波をダイレクトに受信してシャッターチャンスを待ちましょう。

背後にあるレンボーブリッジとの絡みは一瞬です。

2.スマホの充電不足は命取り

いつの間にか便利なアプリにズブズブです。しかし実は「聞き流しているだけ」(小声)、なことも多いLiveATC。結局重要なのは「フライトレーダー24」。常にフライトレーダー24と共にいます。当然スマホの画面はつけっぱなし、LiveATCとMixAudio機能で音楽再生もするため、バッテリーの減りは普段より格段に早いです。もちろんフル充電で臨みましょう。

可能性を感じる夜間撮影。バッテリー切れの早期離脱は極力避けたいですね。

3.選択と集中

北風でも南風運用だとしても、その気になれば羽田離発着機の全てを撮影可能です。アッチ撮ってコッチ撮っての連続で、ゲーム性もあり、やりがいを感じなくもないのですが、それをするとシャッター押すだけのマシーンになってしまう気もします。じっくり考え構図を練る楽しみもありますからね。ちなみに自分は、空港より北側にいる機体の優先度を低くしています。
手持ち機材の限界を超えていると判断したら、時には諦めも肝要です。

22離陸機を狙った1枚。目を凝らせば4機の着陸機も写っています。

4.自分に近い被写体を優先しろ

大気の揺らぎ>大きなレンズなのではないでしょうか? 遠すぎる機体を無理に撮影しても、大気の揺らぎの影響を大きく受けてしまいます。過去に1200mm(400mm+テレコン+クロップ)を試してみてイマイチな結果となりました。そして行き着いた結論「近くの機体は堅実な写り」です。南風運用でしたら川崎マリエンの側を通過するRWY16R離陸機が一番おすすめです。

ビーナスベルトとRWY16R離陸機。これだったらフルサイズ400mmでも狙ってみる余地ありますよね?
荒天明けもおすすめです。

羽田空港周辺で唯一無二な撮影ポイントだと思うんですよね。川崎マリエン。
まだまだ修行が足りないようです。