2020年05月一覧

神が住まわる島

池間大橋近くの道路脇から撮影する宮古空港RWY22アプローチ中のBoeing787型機。

空港からおよそ17キロぐらい手前だろうか、よく見るとまだギアダウンしていない。

写真下にあるのは宮古島の北北東に浮かぶ小さな離島「大神島」だ。

大神島は宮古諸島にある八つの有人島の一つで、パワースポットとして有名だそう。

撮影時はその島の存在を知らず「どこだ?あの陸地は、、、」と不思議に思いながら
シャッターを切っていた。

島内の小高い遠見台から遠望できるようなので、新たな発見を期待できるかもしれない。
機会があればぜひ行ってみようと思う。

しばらくすると機体の高度も下がり海と絡めやすくなる。

ここに来た目的はこの情景を撮るため。

スマホの地図アプリと睨めっこして発見した場所です。

飛行中の機体と距離はかなりあるので、小さく写ることは覚悟の上で訪れた場所でした。

やっぱり中型機でも豆粒みたいに……

それでもエメラルドグリーンに輝く海と一緒に撮影できてよかった!
宮古島の海は美しい!

撮影場所は以下


GoAroundでショー

宮古空港でランウェイ04アプローチ機を撮影中、
それは起こった。

スムーズに下降していた機体が……

ん?ちょっと風にあおられたか?

右に少し傾き……

あれ?…下降しない……

あっ…ゴーアラウンドだ!

ギアアップして頭上を通過するANAのBoeing737−800型機。

右旋回して飛び去っていく。

墓地の近くで撮影していると、このようなカットが紛れ込んでいた。
屋根付きのお墓、その背後から入道雲が立ちのぼり消えゆく情景、沖縄の夏だ。

ダウンウィンド飛行中。

ヤシの木が南国感を演出する。

宮古空港ターミナルの赤煉瓦も青い空に映える。

ぐるっと上空を周回する様子を追いかけたら、次々と沖縄らしい情景が写っていた。

そして再び着陸態勢へ……

すごいバンク角……

ずいぶん近くから旋回するな〜なんて思いながら機体の追尾を続けると、

滑走路に離陸機がラインナップしている!

あれっ、もう一回ゴーアラウンドしないよね?
と思えるほどレンズ越しだと近くに見えた。

望遠レンズの圧縮効果で近くに見えるだけ、
実際はもっと離れているはず……冷静を装うが内心ヒヤヒヤだった。

う〜ん…まだ動き出さない。

管制官はなにも言わないし、きっと大丈夫なんだろうが、見ているこっちは緊張して、
思わず「急げ〜!」と叫びそうになる。

ここで、ようやく離陸滑走を始める。

前輪が地面を離れ……

エアボーン!

ここまでくれば安心かな。

力強く離陸するJTAのBoeing737−800型機。

ANA機も無事着陸する。

こうして見ると間隔は空いていたとわかるが、撮影データから時間を調べると、
離陸機の足が離れて着陸機がタッチダウンするまで、およそ30秒ちょっとだった。
結構ギリギリだと思う……

ちなみに離陸機は那覇行きのNU557便。

着陸機は関西国際空港からやってきたNH1749便でした。

なんでゴーアラウンドしたんだろう?


KURIMからやってきたナナハチナナ

ランウェイ04運用の宮古空港は着陸コースが大きく分けて2つある。
島の北側から回り込むコースと南側から回り込むコースだ。

事前にどちらのコースを使用するか判明していると撮影も捗るのだが、
エアバンドを聴いてもよくわからない。
(朝と夕方は南側コースが多いような気もするが……)

また北側コースは多くの飛行コースがあるようで
通過するウェイポイントもGAHRAやKURIMなど複数あり。

ウェイポイント「KURIM」を通過してアプローチするANA Boeing787型機。

KURIM→クリム→来夢……なるほど、夢が来るのか!
ドリームライナーにピッタリ!

本当は近くに来間島があるから発音は「クリマ」なんだろうけど……
クリムと聞こえたので……つい連想してしまった。

夏バテの症状で頭がやられてますねw


わりとハードな撮影生活

下地島空港での撮影をメインとして訪れているが、もちろん宮古空港も忘れてはいない。
朝の空き時間を使い、じっくりとロケハンを行う。

ほぼランウェイ17運用、撮影場所もほぼ決まっている下地島空港と違い、
宮古空港は夏場でもランウェイ04と22どちらの運用もあり得る。

バリエーション豊富な絵を撮るため、地道な足を使った撮影ポイントの開拓は不可欠だ。

そのためロケハンに次ぐロケハン……
朝と夕方の1日2回行う17エンド・聖地巡礼以外は、ほぼ宮古島でロケハンしていた。

撮影しているより移動時間が多いかも、伊良部大橋も何度往復したことか……

で、そんな事を毎日していると体調を崩したw
夏バテっぽい症状にしばらく苦しむ。

それでも良い結果を得られれば報われるのだが……

なかなかイメージ通りには行かないです。


17エンドのレインボースター

伊良部島の方角にかかる雨雲を眺めながら、こちらもパラパラと落ちだした雨を浴びる。
傘を出すこともない、気持ちのいい天気雨。

ふと、空にかかる虹の橋を見つけた。そしていつ消え去るか、ハラハラしながら到着機を待つ。絡むのか?どうか……。もうすぐGK377便がやってくる!

そして数分後、画像を確認すると
まるで流れ星のように、虹色の尾を引くレインボースターが降っていた。

時刻はおよそ18時、関西空港から到着したジェットスターAirbusA320型機。

タッチ・アンド・ゴー訓練が盛んだった時代、夕方までその訓練を行っていたのだろうか。もしそうじゃなければ、カメラの性能も上がったおかげで、この時間帯にブレなくクリアに撮影できる、初めてのシチュエーションなのかもしれない……

そう思うとうれしくなるが、はたしてどうだろう……


憧れのランウェイ17

コレよ!コレ! 憧れていた光景が目の前に!
(※興奮度合いが現像にあらわれてますねw)

聖地と呼ばれる所以、その片鱗を垣間見た。

夏の陽射しに輝くエメラルドグリーンの海。
水平線まで見えるコバルトブルーの空。

前日までと全く違う光景に息を呑む。

滞在最終日にギリギリ撮影できました。ホッとしたのを覚えています。
噂どおりの素晴らしいロケーションで、何度も訪れたくなるのもうなずけますね。

じつは数年前、宮古空港へ訪れた際、下地島空港にも立ち寄っていました。

わざわざ17エンドまで訪れたのは「予兆を感じた」からと思っていたが、
2015年のニュースに「三菱地所、空港の整備・運営する事業計画を公表」とあり、
きっとそのニュースを目にしていたのだろう。

2016年のことだった。

それから再開発が決まり、ターミナルの設営、ジェットスター定期便の就航と、
少しずつ希望のパズルのピースも埋まっていく。

そして2019年の夏、再度この場所に立っていた。

あのとき「いつかここで……」と思いを馳せていたが、
本当に実現するとは!じつに感慨深い。

あとはレガシーキャリアの大型機が飛来することを願っている。
最後のピースも埋まることを夢見ている。


南国風のターミナル

せっかくなので下地島空港ターミナルにも立ち寄ってみた。

残念ながら展望デッキはないようだ。
念のため他に撮影できそうな場所がないか探索する。

簡素な作りの開放感ある受付カウンター。

レンタル自転車もあるようだ。これで17エンドまで直接乗り入れるのもいいかも。

空港特有の喧噪した人混み感は無く、それでいて寂れたような感じでも無い、
ひっそりと落ち着いた大人な雰囲気をまとっていると感じた。

いい感じの撮影場所は見つけられず、、、