17エンドのレインボースター

伊良部島の方角にかかる雨雲を眺めながら、こちらもパラパラと落ちだした雨を浴びる。
傘を出すこともない、気持ちのいい天気雨。

ふと、空にかかる虹の橋を見つけた。そしていつ消え去るか、ハラハラしながら到着機を待つ。絡むのか?どうか……。もうすぐGK377便がやってくる!

そして数分後、画像を確認すると
まるで流れ星のように、虹色の尾を引くレインボースターが降っていた。

時刻はおよそ18時、関西空港から到着したジェットスターAirbusA320型機。

タッチ・アンド・ゴー訓練が盛んだった時代、夕方までその訓練を行っていたのだろうか。もしそうじゃなければ、カメラの性能も上がったおかげで、この時間帯にブレなくクリアに撮影できる、初めてのシチュエーションなのかもしれない……

そう思うとうれしくなるが、はたしてどうだろう……


憧れのランウェイ17

コレよ!コレ! 憧れていた光景が目の前に!
(※興奮度合いが現像にあらわれてますねw)

聖地と呼ばれる所以、その片鱗を垣間見た。

夏の陽射しに輝くエメラルドグリーンの海。
水平線まで見えるコバルトブルーの空。

前日までと全く違う光景に息を呑む。

滞在最終日にギリギリ撮影できました。ホッとしたのを覚えています。
噂どおりの素晴らしいロケーションで、何度も訪れたくなるのもうなずけますね。

じつは数年前、宮古空港へ訪れた際、下地島空港にも立ち寄っていました。

わざわざ17エンドまで訪れたのは「予兆を感じた」からと思っていたが、
2015年のニュースに「三菱地所、空港の整備・運営する事業計画を公表」とあり、
きっとそのニュースを目にしていたのだろう。

2016年のことだった。

それから再開発が決まり、ターミナルの設営、ジェットスター定期便の就航と、
少しずつ希望のパズルのピースも埋まっていく。

そして2019年の夏、再度この場所に立っていた。

あのとき「いつかここで……」と思いを馳せていたが、
本当に実現するとは!じつに感慨深い。

あとはレガシーキャリアの大型機が飛来することを願っている。
最後のピースも埋まることを夢見ている。


南国風のターミナル

せっかくなので下地島空港ターミナルにも立ち寄ってみた。

残念ながら展望デッキはないようだ。
念のため他に撮影できそうな場所がないか探索する。

簡素な作りの開放感ある受付カウンター。

レンタル自転車もあるようだ。これで17エンドまで直接乗り入れるのもいいかも。

空港特有の喧噪した人混み感は無く、それでいて寂れたような感じでも無い、
ひっそりと落ち着いた大人な雰囲気をまとっていると感じた。

いい感じの撮影場所は見つけられず、、、


映えの宝庫の下地島

17エンドには右から行くルートと左から行くルートがある。
歩く時間の短い左ルートがおすすめ。

重たいカメラ機材を持って片道およそ10分。巡礼者になった気分で1日2回の往復をする。
照りつける陽射しのなか歩く10分はまじできつい。

毎回ヘトヘトになるけど、道中のすばらしい景色が疲れを忘れさせてくれる。

日本一映える徐行マーク?

17エンドの進入灯をフレームに入れてパシャリ。

ゴミひとつない、ここまできれいな砂浜は初めて見た。
石垣島だと海から打ち上げられたゴミや海藻など目に付くけれど、、、違いが気になる。

きれいな浜辺に美しい海。そして海に飛び込みたくなる暑さは、
マリンアクティビティをするのにうってつけ。

この状況の海を目の前にして、飛行機写真だけ撮っている自分はおかしいのかな?


下地島 聖地までの道のり

那覇空港から「撮影のウォームアップ」をすませ調子は上々。
だいぶ沖縄の気候に体もなれてきた頃、いよいよ下地島空港を目指して出発。

まずはJTA551便で那覇空港→宮古島です。

離陸上昇中に見渡せた工事中の第2滑走路。

瀬長島ホテルとウミカジテラス。昨日までいた場所を俯瞰で見下ろす。

あっという間に宮古空港へ到着。

空港へ到着したのは8時過ぎ、時間に余裕はあるが、10時25分到着予定のGK323便に備え、
ただちに下地島空港へ向けて移動を開始する。

ランウェイ17エンドまでは徒歩で向かう。思っていたよりも人が少なかった。

初日の17エンド。とりあえず記念撮影。
陽射しが海に届かないとエメラルドグリーンに輝かない。

普段だったら決して悪くない空模様。初日なのであせらず、
まずは聖地へ巡礼できたことを喜びます。明日に期待!


瀬長島でリゾート風を感じて

いつの間にかお洒落観光スポットになっている瀬長島でゆる〜く撮影。

カラフルな車をフレームに入れるだけで雰囲気も変わりますね。

南国リゾート風、、、かな?
雲多め、機体も小さいけど、、、雰囲気重視でどうぞ。

観光客の多いの場所ではカメラ携えた自分は不審者にならないよう
TPOわきまえた服装や言動にも気をつけたりww(言い過ぎ)

場違い感も少し感じますが、気にせず撮影に打ち込みます。

第2滑走路が完成すれば、新たなカットも撮れるようになるだろうから
飛行機撮影スポットとしても人気が高まりそう。


海と空のロマン

引き続き波の上うみそら公園からです。

ここは近くにある那覇港から往来する船舶と絡めて撮影できます。

羽田空港でも見かける「A”LINE」のロゴマーク目立つ貨物船「琉球エキスプレス」でかい!

慶良間諸島へ就航している「フェリーざまみ3」とBoeing787型機の絡み。

ここで船舶とタイミング良く絡むかどうかは運しだいです。

かなり飛行機と離れているため、望遠レンズで機体をズームすると、
すぐそばを通過する船舶は画角から外れてしまうため調整が難しい。

日没まで撮影を粘っていると巨大なクルーズ船が現れたました。

すぐそばにある那覇港泊ふ頭に停泊しており、昼間からずっと気になっていた。
ようやく出港です。こんなチャンスは滅多にないだろう。

悠然と目の前を通過する、クルーズ客船「スーパースター ジェミナイ」の登場だ。

タイミング良く降りてきたスカイマークのBoeing737型機と絡んだ。

あと少し出港が遅ければ、辺りは暗くなり撮影も難しくなっていた。
まさにタイムリミットギリギリだった。

海と空の乗り物と夕景も合わさり、ロマンあふれる一枚になったと思う。


波の上の陽気な一日

那覇空港・国内線ターミナルでの撮影をさらっと済ませ、
次に向かったのは旭ヶ丘公園だ。

公園内の展望台から見えた波上宮は沖縄らしい赤瓦と神社の屋根が
特徴的で思わずヒコーキと絡めたくなる。

数機撮影したら旭ヶ丘公園からほど近い、波の上うみそら公園へ移動した。

灯台と一緒に撮影したり、、、

南国らしいヤシの木や沖縄っぽい屋根の建物などあり、被写体いっぱいで目移りする。

そして夕方になると雰囲気が一変した。

海中に立つ灯台(なのかな…)と、今まさに水平線へ消えゆく太陽が重なるよう、
立ち位置を調整し絵作りしてみた。

日も完全に落ちると、近くのBBQ場からダンスミュージックが流れてきて
遠目からでもそこが若者(パリピ)御用達の場所とわかる。

「仲間に加わりたいなぁ」と思いながら、一人寂しくホテルへ退散しました。


那覇空港 定点観測

2019年、夏の一大イベントは「下地島空港からヒコーキ撮影」でしょう。

下地島へ赴くため7月下旬から今年2回目の沖縄入り。

まずは沖縄本島で肩慣らし、那覇空港で2泊3日の撮影。
その後、宮古島→下地島入りするスケジュールで予定を立てています。

それでは、那覇空港の撮影からスタート。

午前中に順光となる国内線ターミナルの4階の眺めです。

第二滑走路の工事もだいぶ進み、去年は施工中だったランウェイ18Rエンド側の進入灯も
ほぼ完成している様子だった。

去年は無かった新しい管制塔、末広がりのデザインが珍しい。
なんだか某ダース○イダーに似ているような気が・・・


6月の石垣島

年も変わってしまったが2019年、夏の続きを…

6月下旬、羽田空港から直行便で石垣島入りしました。

JA01RKのウイングレットに描かれたヤンバルクイナ。
飛べない鳥らしいがBoeing737の翼の上で見事に飛んでいる。

展望デッキから撮影。

陸地側は夏らしい積雲も出ているが、、、

海側を見渡せば、パッとしない空模様。6月下旬でも、まだ夏模様には早いようだ。
あと少しすれば海側にも雄大な入道雲が出現するだろう。

空の表情がイマイチな時は望遠レンズを使い機体をアップで撮影。

もうすぐ完成予定の石垣空港線道路。

離陸するJTAジンベエジェットと半分まで掛かっている橋を構図に入れて。
工事中の様子は今しか撮影できないからね。

道路工事の始まる前には、黄色い花と一緒に撮影できるお気に入りの場所があったけれど、
今は無くなってしまった。これは2015年の撮影。

道路に歩道があれば新しい撮影ポイントになるかもしれないので楽しみだ。

最後にANA Boeing777型機の離陸シーンを……